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Moiz's journal

プログラミングやFPGAなどの技術系の趣味に関するブログです

いらん

 米国産牛肉の輸入禁止から1年あまりがすぎた。輸入再開を要求するアメリカ政府の声が大きくなってきており、また、日本でも輸入開を求める動きがでてきた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050329-00000213-kyodo-soci
安くて高品質な商品を求めるのは消費者として当然の行動なわけだが、私自身はこの1年の間にすっかり穀物牛嫌いになり、ニュージーランド産などの牧草牛ばかり食べるようになったので米国産牛には興味がない。また子を持つ親としては、将来自分の子供が口にする可能性を考えると、安全性から考えて輸入再開には賛成しかねる。
1年ほど前にも紹介した本だが、「ファストフードが世界を食いつくす(ISBN:479421071X)」には米食肉業界の危うい状況が詳しく記述されている*1
この本によれば、アメリカの食肉業界では次のような状況だという。

  • アメリカの牛の多くは成長ホルモンを処方されているので、欧州への輸入ができない。
  • 夏場にはアメリカの屠殺場に入ってくる牛の半数近くが細菌(O-157など)に汚染されている。
  • アメリカの食肉業界は「細菌による食肉の汚染(O-157含む)は自然現象なので出荷可能」という主張をしていた。(クリントン政権時に否定される。)
  • 病気(寄生虫を含む)を持った牛も食肉へ加工される
  • アメリカ政府は食肉に関して自由な検疫が出来ず、食肉の回収命令を出すこともできない

さらに消費者に対する誠実さも感じられない。例えば食中毒を減らすために放射線を当てて菌の繁殖を抑える処理があるが(この処理自体は安全)、これを「放射線処理」とはよばず「低温殺菌」と呼ぶのだという。消費者に余計な心配をさせないため(!?)という理由だとか。
また、牛の解体現場では安全性よりも効率が遙かに重要視されているという。病原体を含む汚物や、BSE危険部位に十分な注意が払われているとは思えない。

*1:一冊の本の内容を鵜呑みにするのは危険な行為だが、今までこの本の内容を否定するような報道などは目にしたことがないので、かなりの部分信頼していいものと考えている。