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Moiz's journal

プログラミングやFPGAなどの技術系の趣味に関するブログです

ブラックスワン

とうとう翻訳が出るブラックスワン
http://www.amazon.co.jp/dp/4478001251
原著が出たのは2007年だが、まるで去年から今年にかけての世界経済の混乱を予言するかのような内容だ。

ブラックスワンとは、まずめったに起きないが、いったん起きてしまうとそれまでの認識をすべてひっくり返してしまうような現象のこと。そしてこの言葉で批判すされるのは、これまでの経験に基づいて将来を予測することができるという考え方。既知のスワンが全て白いからといって、次に発見されるスワンが黒くない保証はない。
この本では特に正規分布に基づく経済学上のリスク管理を徹底的に否定している。正規分布という仮定も批判されるし、リスク管理正規分布で定式化することも否定する。たとえば科学技術上の発展を正規分布で予測するのは不可能だし、そのインパクトは定式化できるようなものではない。具体的にはインターネットの爆発的な普及は正規分布で予測できるものでは無かったし、それに伴う経済的活動も線形性を仮定しては説明が難しい。

このあたりは、私のような経済学の素人が経済学の本を見てまず思う、「こんなもんで経済活動が定式化できるの?」という疑問にちょっと近いような気がする。例えば、天災で大被害を受けたり、業界の人間がよってたかって詐欺的行為をはたらいたりする可能性って、株価の予測には入ってないよね?たぶん。
何にせよ、翻訳で読み直してみたい本。