650円のコンピュータRaspberry Pi Zero
先日Raspberry Pi Zeroが日本でも正式に発売されるというニュースがありました。
Raspberry Pi版Haribote (RPi Haribote)は、もともとHaribote OSを現代の実機で動かしたいという動機で始めたのですが、これまで旧機種(Raspberry Pi B Rev.2)でしか動作確認をしていないというのが気にかかっていました。良い機会ですので、現行機種のRaspberry Pi Zeroで動作確認をしてみました。
とりあえず起動
RaspbianのインストールされたMicro SDCARDを用意して、FAT領域のkernel.imgをRPiHariboteのkernel.imgに置き換えます。(もし試したいという奇特な方がいらっしゃる場合は、もとのkernel.imgを念のためリネームして保存しておくことを強くおすすめします)。RPiHaribote用kernel.imgファイルはここにあります。
USBハブを通してマウスとキーボードを接続し、ディスプレイと電源を繋げて、SDCARDを挿入して、起動。
あっさり起動しました。ハブを通しての接続になるのでマウスやキーボードの動作が心配だったのですが今回使用したハブとキーボード・マウスの組み合わせでは問題無かったようです。(なお、どのような組み合わせでも動作する事を保証するわけではありません)
ただし、dirコマンドなど、ファイルアクセスがうまくいきません。
FAT32への対応とSDCARD.cの変更
SDCARDの中をよく見てみたところboot領域のフォーマットがFAT32でした。これまでのRPiHariboteはFAT16のみ対応でしたが、おそらくこういうケースは増えるだろうということで、これを機会にRPiHariboteもFAT32に対応させました。他にSDCARDの検出がうまくいっていないようなので応急処置として検知をスキップしました。この点は今後の検討課題にいれておきます。
これで無事アプリケーションの起動やテキストファイルのアクセスができるようになりました。
音声再生の確認がまだですが、そのためにはGPIOの振替と外部回路の作成が必要なようなので、でおいおい試していこうと思います。
まとめ
Raspberry Piに移植したHaribote OSの動作確認をRaspberry Pi Zero上で行いました。