衣類乾燥機が壊れた
先日衣類乾燥機が突然動作しなくなった。
パネルやモーターなどは普通に動いていて排気口からは風も出てくるが、温度が上がらず当然衣類もまったく乾かない。買ったのは四年前で当時入ったショップの延長保証も1年前に切れている。さて困った。買い換えか。
直し方をWEBで調べる
どうせ買い替えするのなら、最後遊びだと思って修理に挑戦してみよう。そう思ってWEBを検索すると多数衣類乾燥機の修理例がでてくる。さすがDIYの国アメリカ。後で書くが、乾燥機の構造自体も修理を前提として作っているような節がある。
どうやら、『一見普通に動作してそうなのに温度が上がらない』という場合の典型的な故障箇所は、ヒーターユニットかヒューズらしい。Youtubeに私が使っている製品とほぼ同じ機種について、詳細な点検方法と修理方法がアップされていた。
たぶんこれなら自分で直せそうだと判断し、早速分解にかかる。
分解!
工学系のステロタイプよろしく、私は分解が好きだ。大好きだ。
物をばらして中がどう動作するのか調べるのはわくわくする。そして良く壊す。今回はもともと壊れているので、さらに壊してもたいした損害じゃ無いから気が楽だ。そんなわけでどんどん分解していく。
手ぶれが酷くて申し訳ないが、これが元の姿。
上部及び前面パネルとドアを外したのがこちら。
これを見ればわかると思うが、かなーり大雑把な構造だ。日本のメーカーが日本向けに作ればサイズは2-3割小さくなるのではないかと思う。おそらくアメリカ向けの製品はサイズや機能よりも直しやすさ(部品の入手性含めて)が重視されているのだろう。
さてこのドラムを外すととうとうヒーターユニットとご対面だ
雑!、というのが正直な感想だが、おかげで修理ができるので文句をいう筋合いもないだろう。コネクタを外してマルチメーターでヒーターの抵抗をしらべると無限大とでた。これでヒーターの故障に間違いないだろう。
修理
ヒーターユニット部分の蓋を外してみるとこんな感じのヒーターユニットが入ってた。
子細に点検すると、あった。
見事に切れてる。これじゃ温度が上がるわけが無い。早速交換部品をアマゾンで購入。$20を切る値段だった。安い。
左が故障したヒーターユニット、右が新品。
新しいヒーターユニットの取り付け。
一応導通と絶縁を確認して、後は、ドラムやパネルを一個一個元に戻していくだけ。最後に電源を戻し、試運転、無事動作しました。
まとめ
服が乾かない!の第一報から修理まで3日で済んだ。金銭面でずいぶん安く済んだのはもちろんのこと、修理を頼無にせよ新品を買うにせよおそらくは2週間くらいはかかっただろうと考えると、時間の節約という面でもずいぶんDIY修理のメリットはある。(日本みたいに次の日配達据え付けとかならいんだけどね...。)
今回衣類乾燥機を分解して思ったのは、アメリカ向けの家電は、機械自体も部品の入手性も、あと、情報の入手性も、修理がしやすいようにできている、ということ。その分最新の機能だとか、コンパクト性だとか、電力効率だとかは手薄になっているのかもしれない。おそらく日本の日本向けの製品とは思想が違うのだろう。なんにせよ、面白かった。(あと、ちゃんと直って良かった。)