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Moiz's journal

プログラミングやFPGAなどの技術系の趣味に関するブログです

3種の神器

 今日(2004年5月10日)放送のワールド・ビジネス・サテライトを見ていたところ、ゲストの経済学者の方が、
「(デジタル3種の神器に関して)この分野では日本企業がが席巻している」「デバイスでは日本が圧倒的に強い」
という旨の発言をされていました。
 おそらく、氏は日本経済への応援としてこのようなことを言われたのでしょうが、ちょっと緊張感が足りないのではないでしょうか。
 まず、薄型テレビ。液晶テレビに関してはシャープが圧倒的に強いですが、海外のメーカーも非常に力をつけています。特に大画面化では韓国のサムソンがシャープの先を超しており、気が抜ける状況ではありません。プラズマテレビ用パネルにしても同サムソンとLGの今年度の生産計画は日本メーカーより大きく、日本は逆にとりのこされつつある状況です。さらにまずいのがリア・プロジェクションテレビ。たとえばUSでは40インチのリア・プロジェクションテレビが10万円で買えます。
http://shopping.yahoo.com/p_zenith-r40w46-hdtv-monitor-rear-projection-tv_televisions_1991359640;_ylt=AiBB0olA0xS.xQC.HfJFexFPj3UC;_ylu=X3oDMTBpbnMxbDM5BF9zAzU3NjkwMzg1BHNlYwNzcg--?clink=dmss//ctx=sc:ctelevisions,c:ctelevisions,mid:6,pid:1991359640,pdid:6,pos:14
しかし、この分野では日本のメーカーは際だった強さを見せることができていません。
 次に、DVDレコーダー。電器屋でDVDレコーダーを1台買って中をあけてみれば、日本のメーカーがデバイスで強いというのがまやかしだとわかるでしょう。どのメーカーも海外のデバイスメーカーのICに頼らなければ競争力のある製品は作れません。DVDドライブ用のLSIではオランダのフィリップスが大きなシェアを握っています。AV機器に不可欠なAD/DAコンバーターではUSのADIが圧倒的な強さを持っています。他のICでも日本メーカーは、たくさんあるチップメーカーの一つにすぎません。また、USではTivoに代表されるデジタル録画機と番組表サービスが一体となった商品が大きな地位を占めていますが、この分野では日本メーカーは強みを見せることができていません。
 最後のデジカメ。確かに、これに関しては日本のメーカーは圧倒的です。しかし、海外ではコダックも大きなシェアを占めており、数年後のことを考えればシェアの逆転もあり得ないことではありません。
 デジタル景気は確かに日本の電機業界に対して追い風ですが、危機感を持たない企業が脱落することはまちがいないでしょう。