EvernoteかGoogle Docsか
iPhoneとCloudの連携と言うと、どうやら世間ではまずEvernoteとなるらしく、紹介記事も多々ある。
nanapi - iPhoneからEvernoteを便利に使うテク
日経トレンディネット - クラウド“メモ”サービスEvernoteとiPhone 4で仕事スタイルが変わった!
当然、iPhone上で動作するEvernote連携アプリも多種多様
(旧)PUNKSTEADY - Evernoteと連携するiPhoneアプリ72連発
ASCII.jp x MacPeople - Evernoteが進化 連携する16本のiPhoneアプリはコレ!
方やクラウドの先駆けGoogle Docsの方は、iPhone上ではEvernote程の存在感がない。試しにiPhone EvernoteでGoogle検索するとヒット件数は約 24,700,000 件。方やiPhone Google Docsでは約 6,860,000 件 と約1/4だ。
確かにEvernoteとiPhoneの親和性は高いが、Google DocsとEvernoteを比べてみると、Google Docsの方が優れている点も多い。特に、プレゼンテーションやスプレッドシートがオンラインで編集できるのはEvernoteと大きく違うところ。今のところ用途に応じて使い分けるしかないようだ。
Google DocsのiPhone上での編集
幸い2010年11月から、iPhone上でもGoogle Docs上のドキュメントとスプレッドシートの編集ができるようになっている(Google Docs for Mobile - Try Google Docs for mobile and edit your docs wherever you are.)。
http://www.youtube.com/watch?v=eAr5VoYdVBo:Movie
もちろんPCから編集するような快適さはないが、出先でちょっと確認、ちょっと編集、といった限定的な用途なら問題なさそうだ。
iPhone用Google Docs連携アプリ
iPhone上でGoogle Docsの閲覧編集を楽にするアプリもでている。
閲覧用なら:GoodReader
まずは多くの人が使っているGoodReader(600円) *1。こちらは、Web DownloadsからNew Download->Connect to Servers->Create New Connecton toでGoogle Docsを選べば、自分のGoogle Docs上のファイルを見ることができる。Googleアカウントだけでなく、Google Appsアカウントにも対応している*2。ただし、テキストファイル以外は閲覧専用。
GoodReader(600円)
編集もしたいなら:Go Docs
編集もしたいならGo Docs for iPhone(450円)の方が便利。Googleのアカウントを指定するとファイルが見やすい画面で閲覧でき、必要があれば編集もできる。試してみたところ、閲覧機能は非常に使いやすい。ただし、編集機能はGoogle Mobileと同様だったので、その点に関しては使い勝手は良くない。Google Appsのアカウントにも対応している。また、iPad上ではiPadに最適化されたUIが使える。
Go Docs for iPhone(450円)
テキストの編集と同期:Rainbow Note
Google Docs for mobileやGo Docsでちょっとした編集はできる。できるにはできるのだが、ちょっと試してみればわかると思うが、Google Mobileの編集機能ではあまり長い文章を入力する気にはなれない。これ以上の使い勝手を得ようとすると後述のオフィスアプリを使うしかなさそうだが、フル機能のオフィスソフトはそれなりに値段もするし、そこまでしてiPhoneの小さい画面で編集する価値があるかどうかも疑問だ。
やはりEvernoteのようにiPhone上のテキストエディタで入力したドキュメントをGoogle Docsにアップデートするような手軽な使用法で、できれば双方向で同期をとりたい。そんな用途にはこういったアプリがある。
Rainbow Note(450円)
このアプリでは、直接Google Docs上のDocファイルの作成、閲覧、編集ができる。編集機能はテキストの入力と削除程度だが、カメラでとった写真やiPhone上の挿入もできる上に、なんに使うのかわからないが背景画像の変更も可能。こちらもGoogle Appsアカウントに対応しているのがありがたいところ。
ドキュメントのスキャンとアップロード:Scanner Pro
Scannerソフトで取り込んだレシートや名刺をEvernoteに送るのは非常に便利(館神BLOG - TurboScanのデータをEvernoteに転送する方法)。では、Google Docsでは同じ事はできないかと探してみたところ、Scanner Pro(800円)にGoogle Docs連携機能がある。230円のTurboScanに比べると高いが、若干こちらの方が高機能のようだ。
Scanner Pro(800円)
その他のソフト
探してみると、iPhone上で動作するGoogle Docs連携ソフトは他にもあるようだ。まだ試していないが、気になった物は
- 閲覧編集: iGoogDocs (Google Docs Editor)(230円)
- テキスト編集同期: Awesome note(450円)
など。
iPhoneやiPad上でGoogle Docsの書類が編集できるオフィスソフトもいくつかある。気になったのはこのあたり。
- オフィスソフト: Quickoffice connect mobile(1200円)
- オフィスソフト: Documents To Go Premium(2000円)
- オフィスソフト: Office2(700円)
このあたりのソフトはiPad版もでているようだ。iPadの広い画面上ならフルのオフィスソフトもだいぶ現実的かと思うので機会を見つけて試してみたい。
まとめ
Evernote程ではないが、Google Docs向けにもiPhone用の連携ソフトは多数存在する。今回試してみたのは
- 閲覧:GoodReader
- 編集閲覧:Go Docs for iPhone(450円)
- テキスト編集同期:Rainbow Note(450円)
- スキャンとアップロード:Scanner Pro(800円)
*1:価格は私が調べた時点のもので、変更になる可能性があります。購入される方は事前にiTunesストアで確認されることをお勧めします。
*2:GoogleアカウントとGoogle Appsアカウントの違いについてはこちらを->Google アカウント ヘルプ: Google アカウント: Google Apps と Google アカウントの違い