Moiz's journal

プログラミングやFPGAなどの技術系の趣味に関するブログです

Nexdock 2 を買いました

Nextdock 2 を買いました

去年注文したNexdock 2が一月ほど前に届きました。

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NexDock 2 とラズベリーパイ4

最初は癖があって使いにくいと思ったのですが、使いこなし方のコツを覚えたらだいぶ実用的になりました。

NextDock って?

NexDockというのは、FullHDモニターとキーボード、バッテリーが一体化した製品です。

nexdock.com

ノートPCとの最大の違いは、プロセッサやストレージが載っていない点です。PCや外部ディスプレイ対応のスマートフォンを接続して使うのが前提です。 私はラズベリーパイ4を接続してつかっています。

私が使っているのはNexDock 2ですが、こちらはもう注文を受け付けていないようです。 今はタッチ機能付きのNexDock Touchの注文を受け付けているようです。

使い勝手の方ですが、とっつきは良くないものの、うまく使いこなせれば悪くないと思います。 ただ、自分もなれるまで苦労したので、そういう試行錯誤や不安定さが許容できない人(例えば仕事で本格的に使いたいなど)は、事前に調査してから購入された方が良いと思います。

ラズベリーパイとの接続

ラズベリーパイとの接続には、USBケーブルと、HDMIケーブルを使います。 癖があるというのは主にこの部分に関するものです。

マニュアル通りに接続すると、NexDock2 とラズベリーパイの間の接続は*1

  • Raspberry Pi Micro HDMI 出力 -> Micro HDMI to HDMI 変換器 -> HDMIケーブル -> NexDock2 HDMI
  • Raspberry Pi USB Type-A -> 専用ケーブルのUSB Type-A端子 -> Nex Doc 2 USB Type-C
  • Raspberry Pi USB Type-C 電源 -> Type-C to Micro USB 変換器 -> 専用ケーブルのMicro USB端子 -> NexDock 2 USB Type-C

となります。(なお、ケーブルや変換器はすべて製品パッケージに含まれています。) どうもこの接続が厄介で、

  • 変換器に力がかかりやすい
  • 専用ケーブルが二股な上、硬くて扱いにくい
  • USB接続が不安定な気がする
  • 専用ケーブルがさせるNexDock 2 USB Type-Cポートは特定の一つだけで間違えやすい

といった問題がありました。とくに不安定なのは問題で、ボタンを押していないのに特定のキー入力が続いたりすることまでありました。 ただこのあたりは

  • 使いやすいMicro HDMI to HDMIケーブルにとりかえ
  • 専用ケーブルをやめ、USB Type-C ケーブルを使う

という方法で改善できました。

特に後者はマニュアルには記載がなかったのですが、NexDock2のサポートページに方法がのっていました ラズベリーパイのconfig.txtに以下の行を付け加えると、ラズベリーパイ4の電源用USB Type-C端子が、USB接続にも使えるようになるそうです。

# USB Type-C Host
dtoverlay=dwc2,dr_mode=host

ラズベリーパイの電源端子は電源専用だと思っていたので驚きました。

これで接続に必要なケーブルが2本に減り、しかも専用ケーブルを使わずにすむのでだいぶスッキリしました。 ケーブルの取り回しが楽になったので、ラズベリーパイ本体をモニター裏に貼り付ける、なんてこともやりやすくなりました。

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その他のTip

その他の問題と、改善方法を紹介します

タッチパッドが敏感すぎる

タッチパッドが大きい上に敏感なので、キー入力中についつい触れてしまうことがありました。 こちらはフォーラムで「Fn + ESCでタッチパッドが一時的にオフにできる」という投稿を見つけて解決しました。

今は画像のようにマウスと併用していますが、持ち運んでいるときなどはタッチパッドに切り替えて使うこともできます。

画像がブランクになると電源が切れる

NexDock2の電源はHDMI入力に連動しているので、ラズベリーパイの画像出力が止まると電源が切れます。 通常の接続では、ラズベリーパイの電源はNexDock2から供給されるので、ラズベリーパイの電源も切れます。 しかもよりによって、ラズベリーパイのスクリーンセーバーの初期設定は、画像出力をオフにする事になっているようです。 この組み合わせのせいで、ラズベリーパイをしばらく放置していると電源が切れている事がよくありました。

これは画像の出力がオフにならないようにすることで解決できます。 自分はxscreensaverをインストールしてスクリーンセーバーをオフにしました。

その他

あいにく自分の使っているスマートフォンは外部モニタに対応していないのですが、HDMI出力のあるものなら大概接続できるはずです。 USBで電源供給できるものなら、モバイル化するのも容易です。

たとえば、メガドラミニをつなげば、どこでもメガドラミニが!

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まとめ

癖があるので万人におすすめするものではありませんが、NexDock 2はなかなか面白いデバイスです。

特にラズベリーパイ4と接続する際は

  • config.txtの設定で、接続に必要なUSBケーブルの本数を一本にする
  • Micro HDMI to HDMIのケーブルにかえる
  • とりまわしのしやすいUSB Type-C ケーブルにかえる
  • xscreensaverを導入するなどして、画像出力がブランクにならないようにする
  • Fn+ESCを使って、不要なときはタッチパッドをオフにする

といった方法で、使い勝手を向上させる事ができました。

*1:ちなみに対応スマートフォンとの接続にはUSB Type-Cケーブル一本ですみます。