Moiz's journal

プログラミングやFPGAなどの技術系の趣味に関するブログです

プラネテスの原作

 プラネテスの原作の方を一通り読み終えました。
 アニメ版で印象に残った話のほとんどが、原作の1巻に収録されていたのに気がつきました。意外なような、当然なような。
 原作のついでに「ふたごのプラネテス」というタイトルの解説本も読んでみたのですが、こちらは高かった割に読み応えが無いです。DVDがついているので値段はしょうがないかとは思うのですが、なぜわざわざ原作のPhase2を丸ごと収録したのか疑問。4分の1の値段で買える単行本に収録されているのに。(単行本はカラーではないですが。)
 ところで、先日このブログで「なぜテクノーラ社はあんなにも日本のカイシャ的なのか」という疑問を書きましたが、この本に載っているアニメ版の解説にそのあたりのことが説明されています。これによると放送時間などから視聴者層をサラリーマン層と想定して「会社もの」という設定が生まれ、「係長補佐」などの配置はここから生まれたとのことです。意図は理解できるのですが、なぜこんなにも日本的な発想しか出来なかったのか、非常に残念です。海外の企業で「課長代理」だの「係長補佐」だのという意味不明の肩書きの人らが油を売っているというのは、月面に忍者がいるのと同じくらい違和感があることです。そんな小細工に頼らなくても、宮仕えの悲哀みたいなものは十分に表現できたろうし、我々サラリーマンの共感も呼べたと思うのですが。
 なんか、アニメ版をけなしてばかりになってしまったのでフォローを。Phase11の「バウンダリーライン」(アニメ版のオリジナルストーリー)大好きです。
 さて、原作も読んだし次はDVD買おうかな。